aomoriya.net TOP > あおもり通信 - 民具乃田中 > 店主より

整然と並べられた、裂き織りやこぎん刺しの衣類(倉庫2階)
ガラス瓶も貴重なコレクションの一つ
(倉庫2階)
  青森は、本州の最北端に位置する。三方を海に囲まれ、海と河川、森に恵まれた地である。そして、雪国でもある。

かつて青森の人々は、冬期間、雪に閉ざされていた。その期間、赤々と薪が燃やされる囲炉裏を囲んで、男達は稲藁細工や篭作り、日常生活に必要な木工品を作っていた。また婦女子達は麻布を*績み、糸にして麻布を織り、仕事着や晴着を作っていた。

篭や木工品の材料は、夏から秋にかけて近くの雑木林や山に繁茂する、アケビ蔓、ブドウ蔓等を採っていた。そんな生活の中で生み出され、作られた民具は、素朴で粗野でもある。そこに純粋さが感じられ、見る方、使う方に安らぎと安堵感を与える。

青森の民具は、雪国の心を写したものであり、その技でもある。

* 績む/麻の繊維を細く裂いて、長く縒り合わせる。

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